近しい人が やがて誰もが行き着く先へと旅立ってしまうとき 私は何も言えなかった

いつもの場所に いつものように訪れたのに そこには誰もいなくて

その日から その場所が やけに広く感じた

はじめて 寂しさを覚えて ひどく後悔した

その日も 雨だった



私は あなたのことを 何も知らなかった
いなくなってから そのことに気づいた
たくさんの人が あなたに感謝の言葉を贈っていて
はじめて あなたの偉大さを知った
私が忘れてしまった昔話を聞かされて はじめて あなたとの思い出を知った
何も出来なくて 後悔ばかりの私だけど
今なら はっきりと言える
あなたが愛してくれていたように 私もあなたを慕っていると
この気持ちは けっして忘れない
どれだけの 年月が流れようとも
この世に雨が ある限り・・・